タチウオのエサ釣り。何を使う?キビナゴ?サンマ?
こんにちは?こんばんは?
しろいたちです。
堤防からねらう、タチウオの夜のウキ釣り。
タチウオは、人気の釣りですので電気ウキで海面が装飾され、最近ではいろんな色の電気ウキが川のようにならびます。
ところで、タチウオのウキ釣りの「エサ」ですが
そのエサは、いつも何を使っていますか?
私、しろいたちは関西で釣りをしていますが、タチウオの釣りにいくと、多くの方は「キビナゴ」もしくは「サンマ」が多いと思います。
「キビナゴ」も「サンマ」も釣り具屋さんで必ず売っています、この時期必須のタチウオのえさですから当然でしょう。
地域によっては、他のエサがメインの場合もあるようですが、今回は関西の堤防からの釣りです。
では、キビナゴとサンマ(切り身)人気の秘密は、なんでしょうか?
「キビナゴ」
小魚のかたちをしている。
「サンマ」
こちらは切り身ですが臭いがある。
そして、他の同じ様なエサに比べて、
入手がしやすい
エサ持ちがいい。
釣れる
という事でしょう。
特に最後の「釣れる」は最重要。
釣れないエサは使いませんよね。
次に「キビナゴ」と「サンマ」(切り身の代表)をそれぞれ細かく見ていきましょう。
タチウオの餌、キビナゴ。
キビナゴ、釣り具さんでも必ず置いてあるエサですが、スーパーでも販売されている事もあるので、私は9月ぐらいになると、見つけたら購入しています。
しかし、関西の海にキビナゴはいません。
???
???
そんな普通いない小魚をタチウオは食べにくるのですが、これは、イワシの代わりなんですね。
ただ、イワシは身がとてもやわらかいので、針につけて仕掛けを投げ込むと、針から外れてしまう事もあり、気をつけて投入しないといけません。
また、イワシを生きたまま使う方もいますが、生きたイワシは管理が大変です。
そこで、入手が簡単で、エサとしての状態も長持ちして、形や大きさが似ているキビナゴが使われるのです。
キビナゴのいい所は?
針につけた時、持ちがいい。
たとえ、冷凍しても身が柔らかくなったりせず、針持ちは変わらない。
そして、キビナゴはイワシよりも良く光るのです。
タチウオからだと
ちょうどいい口に合う大きさだ!(手べやすいサイズ)
あ、小魚だ、うまそうだ!(違和感が少ない)
って所でしょう。
次に、
タチウオの餌でキビナゴを使う場合。
針の種類が問題になってきます。
1本針〜3本針のもの。
そして、水平針のものなどです。
タチウオ釣りの人気は大変なもの夏の終わりごろに釣り具屋さんに行くと、タチウオコーナーが、目立つ所に出来上がっているはずです。
初心者の方や、なかなかタチウオが釣れない方は、どの針を使うのかは非常に悩む所でしょう。
他の部分の仕掛け等にも釣れる釣れないは関係してくると思いますので、これらの針の種類の中で、どれがいいのか?というのは非常に難しい所です。
そこで、私が現在使っている針のタイプを紹介しておきます。
現在は自分で針を作っています。
いろいろ使ってきた中でたどり着いたのは
「水平針」です。
こんな感じのやつ。
タチウオとよく釣りにいく方ならもうお分かりでしょう。
こちらです。
斜めの姿勢を維持するもの
釣り具屋さんにあると思います。
このがまかのつらぬきシリーズ。は手返しが簡単で早いのが私はお気に入り。
「がまかつ」のHPより
このつらぬきタチウオ仕掛けの使い方は、
まずは棒のような「つらぬきタチウオハリス止め」をキビナゴの下、腹側から刺し通すだけ!
次に、この棒の所に上にサルカン部分を取り付けるだけ、
あらかじめ予備の針にキビナゴをセットしておけば・・・
あっという間に仕掛けを投入できます。
「がまかつ」のHPより
この手返しの良さが大変、気にいってます。
(しろいたち流では少々変更してます。)
群れで回遊てくるタチウオですので、回遊してきたときに1匹でも多く釣りあげたいので、
タチウオを釣りあげたら針をはずし、キビナゴをセットして準備しておいた針に変えて投入。
この間、数十秒。
特に、夕方や朝のじあいの時はこの手返しの良さが数のアップにつながります。
タチウオの餌、サンマ(切り身)
次にサンマです。
サンマ(切り身)も私はスーパーで買います。
もちろん、釣り具屋さんでもきれいに切って売っていますし、良く太ったものを使用している事が多いです。
でも、スーパーで買ってわざわざ、自分で捌くのです。
めんどう!ですよね〜
でも、何より安いのと、自分の好きな大きさに出来るので、サンマを使う場合はスーパーで買います、
鮮度も人が食べるものなんで、とてもいいし、生でも、冷凍でも、塩サンマでもOKですし、どれかはスーパーにあります。
ただ、秋の新サンマのシーズンは生のサンマが高くなりますが、それでも安い。
しかし、弊害があります。
それは
餌としてスーパーでサンマを買うようになって、サンマを食べてないなぁ・・・
「サンマは釣りのエサ」って思ってしまう。
と話はそれましたが
サンマのいい所は?
エサ持ちがいい。
大きさを自由に変えれる。
タチウオからだと
いいにおいがする。(美味しそう)
大きさが一口サイズで、食べやすそう。
と言った所でしょうか?
次に、サンマ(切り身)用の針。
こちらも種類がたくさんあります。
切り身用の大きめの針やチヌ針をひねったかたちの針、エサがずれないようにケン(返し)のついた針など、ケイムラ色など様々な種類が多い。
などです。
針はケイムラのものが、売れ筋なのでしょうか?
釣り具屋さんでは目立つ所にならんでいますし、タチウオはケイムラ色や紫色や赤色が好き?なんてこともよく聞きます。
私が使うのは、ストレートフックのケン(返し)付のものを使います。
チヌ用のものでもたぶん釣れるとは思いますが、サンマなどの切り身を使う場合は針が小さい気がします。
針にサンマ(切り身)をつける場合ですが、
最初は身の方から針を刺します。
その時、切り身の幅の中心に
次に皮の方から、中心線にそって刺し、
針の根元まで繰り返します。
切り身の中央に針が刺さっていないと、エサが不自然な動きをするので気をつけましょう。
結局、キビナゴとサンマどっちがいいのか?
ここまででは、キビナゴとサンマどちらがいいのか?
ですが、実際にタチウオをウキ釣りで釣る時にはあわせが必要です。
キビナゴにしてもサンマ(切り身)にしても、ウキが沈み、あたりがあってから、あわせるタイミングは同じです。
どちらでもタチウオは釣れます。
違うのは・・・
キビナゴの方がエサを取られやすい半面、比較的大きなタチウオが釣れる。
切り身はこの逆で、あわせにミスをしても、エサは無事でまだ使える時があるが、タチウのサイズが小さい傾向にある。
これ(取られやすいキビナゴ、タチウオ釣れるサイズ)はエサの大きさにも少しは影響してくる為だと思います。
何度かの検証の時、切り身の大きさは、キビナゴより小さかった為もあるでしょう。
エサの大きさについては後で書きますので
先にあたりの多さはどうか?
あたりの多さもエサの大きさに関係してくるかもしれませんが、結果は、キビナゴの方が多かったです。
全てのシーズンを同じ様に検証したわけではありませんの、タチウオの個体によってはサンマの香りが好き!また別のタチウオは、サンマの香りは嫌い!と好き嫌いもあると思います。
フカセでチヌを釣った時も、釣れたチヌのお腹をあけてみると、
● ムギばかり食べていた個体。
● 何やら良くわからない緑色の物体でが胃の中にいっぱい入っていた個体。
● オキアミばかりを食べていた個体。
● 何も入っていなかった個体
とさまざまでした。
タチウオの場合は、ほとんどの場合、カタクチイワシが多いのですが、
キビナゴの色も
青やパープルばかり食べていた個体。
赤色を多く食べていた個体。
もしくは、食べ方も違ったりします。
タチウオは半分に噛み切って食べる個体も多いように思いますし、
そのシッポばかりが胃の中に数匹分入っていたりしたこともありました。
ということで、タチウオの多い傾向は、
キビナゴの場合、エサを飲み込む時、頭から飲み込んでいる方が断然多い。
サンマの場合はわかりません。
キビナゴのエサを使った時、飲み込むのは、普通は1匹まるまるを飲み込もうとしてると思うのですが、くわえているうちにキビナゴを噛み切って半分になってしまったら、しっぽを先に食べるタチウオが多い。
次に頭の部分を食べる。
方向は頭のほうから。
と言う事で、
タチウオは魚の形をキッチリ見て食べています。
だから、あたりが多いのはキビナゴなのでしょう。
サンマの方は切り身ですので、片方はもちろん身です。
キラキラとタチウオを誘う所は半減です。その為、サンマの切り身で釣る場合は誘いをよく入れる事であたりが増えます。
切り身を泳がして見た目の違和感を少しでもなくす作戦。
それでも、やっぱりキビナゴの方がアタリは多いでしょう。
やっぱキビナゴ?
次に、エサ持ちにつながってきますが、
あたりがあってからの捕獲率。
これも大事です。
10回あたりがあって、8匹釣れたら8割の確率。
しかし、
20回あたりがあって、8匹釣れても4割の確率しかありませんが。
釣れた匹数は同じ8匹。
ですが普通、10回と20回という倍のあたりの差はないでしょう。
また、半分に捕獲率がなる事もないと思いますが、ここは釣り人の腕の差が出る所。
差が最大にあっても、あたり自体は1.5倍くらいの差だと思います。
サンマの方がエサを取られにくいので、待つことができます。
見てると、待てない方もいるようですが、サンマの場合は、しっかり飲み込むまでじっくり待つことが出来ます。
キビナゴの場合は、待っていたら
あら?
ウキが浮いてきた。
しばらく待っても、沈まない。
エサを取られてしまう事も結構ありますが、サンマの切り身の場合は、なかなかエサだけを取られてしまう事も少ないでしょう。
あるのは、早くあわせてしまって、タチウオがエサを見失ってしまう事。
引きあげたら、エサがまだある。
もしくはズタボロ。
タチウオの活性の良さにも関係はしてきますが、
活性が良い時は、飲み込むのも早くあわせるタイミングも早いので、あたりの多い、キビナゴが断然有利。
逆に、活性の悪い時は待つことができる、サンマの切り身がいいでしょう。
でも難しいのは、
タチウオ活性のいい時間と、悪い時間が急に変わってしまう所。
鉄板の夕方からと、朝の明けがたは読みやすい(もちろん活性がいい)ですが、
他の時間帯は読むのが非常に難しいでしょう。
エサの大きさ。
エサの大きさについてですが、タチウオはエサが大きくても食いついてきます。
小さくても、大きなエサを食べようとします。
舟などで使用するエサも、マイワシでなかなかの大きさです。
左はキビナゴ、右がマイワシこれでも小さい方を選んで購入したんですが。
かなりの大きさの違いがありますが、指3本半くらいのタチウオなら食ってきます。
問題は、針にかからない事。
時には、持ちまわること20分。待ったあげくに針にかからない事多数。
この時はあたりは何度もあったものの、このマイワシでは1匹も釣れなかったです。
あきらめてとなりのキビナゴで、数匹釣ったと思います。
時期が12月も終盤だったので、大きいタチウオを狙ったのですが小型しか回遊してなかったようです。
一方の舟で使うマイワシですが、仕掛けがまったく違うし釣り方も全く違うのでこれで正解なんです。
たとえ3本半くらいの大きさのタチウオでも釣れます。
舟での釣り方はタチウオがエサをくわえたら、引っ掛けるのです。
このおおきな針で釣るというより、引っ張ってタチウオの口に引っ掛ける釣りだからなのです。
その為、エサをくわえさせればOK。
タチウオがマイワシをくわえたら、竿をあおって「掛ける」のです。
なので、
大きなエサで目立たせて、タチウオの気を引ければいいのです。
という事で、答えがもう解ったと思います。
大きなエサの方があたりは多くなります。
しかし、タチウオのサイズに合わないと、
なかなか針を食べてくれません。
結果、
タチウオのサイズに大きさをあわせる
か
釣りたいタチウオのサイズにあわせるか
です。