イワシよく釣れるって聞くけど、身がやわらかいから・・・
イワシは、タチウオが大好物です。
しかし、身のやわらかいイワシは取り扱いが非常に難しく、ウキ釣りのエサとしてなかなか使用する方は少ないでしょう。
エサとして付けても、仕掛けの投入の時にはずれてしまう、ずれてしまいせっかくのタチウオの大好物でも針のついたイワシをタチウオの口に届けれないのです。
実際、タチウオを何匹も釣っていると、
胃の中から出てくる天然魚(色付キビナゴ等のエサ以外)はほとんどがイワシで、カタクチイワシの場合がほとんどです。
釣り場の関係もあるとは思いますが、タチウオがイワシ(カタクチイワシ)が大好きなのは間違いないでしょう。
イワシは、関西では主に3種類います。
カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシです。
この中で一番食べやすいのがカタクチイワシだからでしょう。
泳ぐスピードがウルメイワシはとても早く捕まえ切れないと思いますし、マイワシもなかなか早いのでとらえにくい。
そこで、捕まえやすいカタクチイワシになってくるのでしょう。
でも、扱いが難しい・・・
何かいい方法は無いかと思っていると・・・
たまたま出会った釣り人さんから意外に簡単な方法を教えてもらいました。
その釣り人さんは、カタクチイワシをエサにして、引き釣りのようにして釣っていました。
聞いてみると・・・
「海水にいれといたらいいねん!」と。
「海水から出すからやわらかくなるねん」と。
海水につけておく。
海水を汲んで、その中に釣れた、カタクチイワシやウルメイワシを入れて冷やしておくというものです。
簡単です。
私は、釣り場に着くとビニール袋に海水を入れ、冷やしておきその中に釣れたカタクチイワシやウルメイワシを入れていきます。
この方法だと、結構な時間身が硬いままで、塩でしめて使うよりもちました。
方法的には今の所この冷たい海水につけておくのがいいようです。
面倒でもクーラーの中で冷やしておいてください。
水汲みバケツにそのまま付けておくだけでは、外気温海水の温度にもよりますが3時間もすれば使えなくなってしまいます。
カタクチイワシやウルメイワシならこの方法でしょう。
イワシの3種類のエサとしての違い。
タチウオシーズン、イワシ類はサビキで釣れると思います。
釣れていないと、タチウオの釣果も心配。
何日か前までなら釣れていたよ!と言うのならいいけれど、イワシが釣れてないとなると、大好物のイワシについてるタチウオも一緒に移動している可能性があるからです。
日が昇っているときに釣り場に行けるのなら、場所取りがてらイワシ類を釣っておきます。
エサとしての保存方法は、冷たい海水につけておきます。
いい暇つぶしになります。
もしもの時のお土産にもなりますので、釣っておくといいでしょう。
もしもの時とは、当然用意しておいたタチウオ用のエサが足りなくなった時のことです。
決して、タチウオが釣れなかったら・・・
という意味ではありません。(と強気に思っておきましょう。)
イワシ類は夜になると、なかなか泳いでいても釣ることは難しいと思いますので明るい内に釣っておきましょう。
釣れるのは、カタクチイワシと、ウルメイワシ、マイワシです。
カタクチイワシ
ウルメイワシ
マイワシ
の3種類。
大きさ的には「カタクチイワシ」と「ウルメイワシ」ぐらいのサイズがいいエサにするにはいいサイズです。
この写真のマイワシはチョット大きすぎますので、もちろん私達のエサになりました。
小さめのマイワシがいいでしょう。
カタクチイワシ
それでは早速、釣れたカタクチイワシをエサに使い釣ってみましょう。
キビナゴでも使う「水平針」を使いました。
エイ!
と仕掛けを投入。
少し後に
チャポ!
嫌な予感。
すぐに仕掛けを回収すると、カタクチイワシはいない。
投入時にはずれてますね。
そこで、
かなり慎重に仕掛けを投入する。
竿の真下に仕掛けをそろっと落とす。
と大丈夫。
タチウオは釣れます。
実は、カタクチイワシが
一番釣れるんじゃないか!ってぐらい釣れます。
ただ、問題なのは、先ほども書いたように、身が柔らかいので決して遠投できない事です。
すぐに針から外れてしまうのと、
タチウオからのアタックがあると、エサを早い目に飲み込んでくれないと、すぐにカタクチイワシが切れてしまう事。
など、身が柔らかいので、取り扱いが非常に難しい。
針も、1本針を使って、目から針を通して身(中骨に掛かるように)針を刺しても仕掛けの投入は慎重にしないと、ずれる事もあります。
ずれると
こんな感じ
ずれてしまっていると、頭を残して食べられ逃げられてしまう事がほとんど。
このカタクチイワシの取り扱いは難しいですが、あたりも非常に多くあり、タチウオが釣れるのは間違いありません。
タチウオの主食はこのカタクチイワシかキビナゴなんじゃないかと思うほど、釣ったタチウオのお腹の中に入っていますので間違いないでしょう。
ウルメイワシ
次にウルメイワシですが、先ほどのカタクチイワシと同じくらいの大きさなら、ほとんどカタクチイワシといい所も悪い所も同じです。
タチウオは良く釣れますが、身が柔らかく、取り扱いが難しい。のです。
そこで、少しでも、硬くしようと考えますよね。
塩でしめる。
昼間に釣ったイワシや、先日釣ったイワシを塩でしめておくのです。
釣れた、カタクチイワシ、ウルメイワシを塩の中に入れていきます。
少し水分が抜けますので身はしっかりします。
針につける時はいい感じです。
これはいける!
と思いました。
塩イワシで早速開始です。
1投目!
キビナゴのようにはいきませんが、そのままに比べれば少しは投げる事が出来ます。
しかし、仕掛けを流し直すこと、2回目、3回目ぐらいには、赤ランプが点灯。
もう、身がかなり柔らかくなっています。
海水で戻ってしまうのです。
塩でしめても、すぐに戻ってしまうため、まずめの活性の高い時、すぐ食いついてくる時に限るか〜?
これではエサの付け替えが結構面倒だし、塩でしめてまでしても1投目しかしっかりしてないかと思うとこの塩でしめるという案は却下かな?
冷たい海水につけておく方が簡単。
マイワシ
イワシ類の最後はマイワシ。
マイワシは特別なえさになるでしょう。
大きいサイズのものが多いマイワシ。
サイズがタチウオの口に合うかどうかです。
タチウオは口よりも結構大きめの獲物でも噛みつきます。
いい例がタチウオの共食い。どう考えても同じようなサイズのタチウオだったら食べれるはずもないのですが、噛み切る事が出来るため、口より大きい獲物にも食いつくのでしょう。
それでも、タチウオの口とのサイズが合えば良く釣れるマイワシ。
しかし問題はやっぱり、イワシ類全般にいえる身の柔らかさ。
針にどうつけるかが問題です。
普通に水平針や2本針だと、すぐに腹がやぶれて曲ってしまうので、エサの持ちとしては最悪です。
出来るだけ新鮮なもの(夕方に釣ったもの)を夕まずめに使うぐらいしかできないでしょう。
12月の年末〜1月の大きなドラゴン級が狙える時に活きエサとして使う方もいますが活かしておくのも大変です。
この時期の気温は当然低く、活かしバケツだけだと、汲んでおいた海水下がる一方なので、定期的に海水を変えるか、ポンプなどで随時新な海水を入れてやるかしないとすぐに弱ってしまいます。
そんな大変な思いをしてでもドラゴン級が4匹5匹と釣れるなら、そこまでやる価値はあるかもしれません。
このマイワシは、私も何度か使いましたが、釣果には結びつきませんでした。
釣ったもの、スーパーで買ったきたものを使った事があるのですが、やはり、タチウオの口のサイズに合わず、長時間持って回られ、それでも釣れたらとラインをかなり出して対応しましたが、結局釣れませんでした。
早くあわせてやろうとあわせもやっぱりかからない。
だったら、針を2本付けたり、おおきな針にしてみたら、今度は針の所以外を噛み切って食べてしまうし、なかなか難しい。
なので、ドラゴン級の大きなタチウオを狙う場合に、3本半ぐらいまでのタチウオは捨ててでも(針にかけるのは宝くじ級の確率だと思う)、ドラゴンだけを狙うのならありかもしれません。
ただ、えさの付け替えは1〜2流しに必要ですので、エサの消費も多いので十分な準備をしていきましょう。
イワシの3種類のまとめ
イワシの中で、手に入りやすく(釣りやすく)てタチウオが釣りやすいのは、カタクチイワシです。
ウルメは釣りにくいし、マイワシは大きすぎる事がほとんど、数がそろっても、身の部分が多いため、重くなります。
そのため、エサとして針につける場合も、冷たい海水につけておくだけでは1回目のは大丈夫でも、少し工夫が必要になるでしょう。
カタクチイワシの場合は、たとえ同じような持ちでも、多く確保する事が出来る確率が高いので、タチウオの数を釣る事も出来るでしょう。
また、数の確保が出来なかった場合は、活性の良い時は他のエサで釣り、活性が悪くなってきたら、イワシに変えるといいでしょう。
私は何度かこの方法で一人タチウオが連発する事がありました。
ちょっと扱いにくいイワシですが、遠投の必要のない釣り場ではタチウオの入れ食いのエサになりますので、一度お試しください。
以外とタチウオは足元などを回遊していますよ。